シラン変性アクリルポリマー

8SQ

  • 油性
  • 熱可塑
  • 変性アクリルポリマー
  • シロキサン架橋型シリコーン変性

無機基材(ガラス等)への密着付与剤及び密着バインダーとしてご使用いただけます。

製品特長

  • 無機基材(ガラス等)への密着に優れます。
  • 透明性に優れます。
  • 空気中の水分と反応して硬化し、強固な塗膜を形成します。
  • 組成やアルコキシシリル基の量を変更することにより、物性(硬度,密着性等)の調整が可能です。

構造図

8SQ

主な用途

  • 遮熱塗料
  • 外装建材
  • 金属用コーティング
  • 光学フィルム

ラインナップ・物性表

ポリマー物性

品名 加熱残分[wt%] 粘度[mPa・s] 分子量[Mw](参考値) 溶剤組成 アルコキシシリル基
導入量
8SQ-1052 45.0±1.0 650±200 35,000±5,000 PGMAC Rich
8SQ-1175 49.5±1.0 1,000±300 19,000±5,000 PGM Rich
8SQ-1100 49.5±1.0 950±300 13,000±3,000 PGM Poor
  • *試験条件 加熱残分[wt%]:150℃/2h 粘度[mPa・s]:BM粘度計(25℃) 溶剤組成:PGMAC=メトキシプロピルアセテート PGM=メトキシプロパノール
  • ※8SQ-1052は海外登録対応品
  • ※参考データであり、保証するものではありません。

配合例

アルコキシシリル基の加水分解を促進する触媒(非スズ系、スズ系、酸等)を併用して十分エージングすることで、空気中の水分と反応して硬化し、強固な塗膜を形成します。 塗料化例:主剤+促進剤1or促進剤2

主剤配合例:固形分約30% 配合例 100%配合
8SQ-1052 [固形分 約45%] 66.67 68.03
MKCシリケートMS56
(メチルシリケート)
2.00 2.04
PGMAC 9.33 9.52
IPA 20.00 20.41
合計 98.00 100.00
  • *MKCシリケートMS56:三菱ケミカル株式会社製 PGMAC=メトキシプロピルアセテート IPA:イソプロピルアルコール
  • ※参考データであり、保証するものではありません。
促進剤配合例1 配合例 100%配合
非スズ系促進剤 0.40 20.00
IPA 1.60 80.00
合計 2.00 100.00
  • ※参考データであり、保証するものではありません。
促進剤配合例2 配合例 100%配合
スズ系促進剤 0.20 10.00
IPA 1.80 90.00
合計 2.00 100.00
  • ※参考データであり、保証するものではありません。

塗膜物性

鉛筆硬度 耐水性 密着性
ガラス ガラス ガラス PMMA ABS PC 易接着PET
3H~4H
  • *製膜条件 調整条件:主剤(8SQ-1052使用)+促進剤1or促進剤2(上記の配合例参照) 膜厚:約5μm 養生条件:27℃×3d 60%RH
  • *試験条件 鉛筆硬度:JISK5600準拠(荷重750g) 耐水性:7日間水浴し静置させた後に目視
  • *評価条件 耐水性:〇=変化なし △=わずかに跡が残る ×=白化する 密着性碁盤目試験:○=100/100 ○△=99~80/100 △=79~50/100 △×=49~20/100 ×=19~0/100
  • ※参考データであり、保証するものではありません。

硬化速度

促進剤を添加することによって、経時で空気中の水分と反応して硬化し、強固な塗膜を形成します。また、養生後に加熱することでシロキサン架橋が進み、より強固な塗膜になります。

養生期間 養生のみ +加熱
(105℃×10分)
密着性
1日 HB 2H~3H
2日 H~2H 3H~4H
3日 3H~4H 4H
4日 3H~4H 4H
1週間 4H 5H
  • *製膜条件 調整条件:主剤(8SQ-1052使用)+促進剤1or促進剤2(上記の配合例参照) 膜厚:約5μm 基材:ガラス板 養生条件:27℃ 60%RH 
  • *評価条件 密着性碁盤目試験:○=100/100 ○△=99~80/100 △=79~50/100 △×=49~20/100 ×=19~0/100
  • ※参考データであり、保証するものではありません。
法規制について
法令を遵守し、当社SDSをご参照の上、ご使用ください。
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